音楽視聴、映画視聴における空間オーディオ関連の用語メモ
HRTF
Head Related Transfer Function(頭部伝達関数)のことで、耳、頭、肩などの人体の形や大きさが音に与える影響を表現した関数。HRTFは周波数フィルタであり、これとは別に音の遅延を表現したHRIRというものもある。
耳、頭、肩の大きさや形はもちろん人それぞれなのでHRTFも人によって異なる。
バイノーラル音源
通常のステレオミックスとは異なる、HRTFが適用された音源。ダミーヘッドを用いて録音したり、専用のプラグインを用いるなどしてミックスがなされたもの。
頭内定位
通常のステレオミックスされた音源はスピーカーでの再生が前提であり、ヘッドフォンなどで聞くと2chが自然に混ざり合った音にならない→頭の中で鳴っているような感覚になる、ということらしい。自分はヘッドフォンで聞いて音が頭の中で鳴っているように感じたことは無いが、つまるところ
- 従来のステレオミックスはスピーカー再生向け
- ヘッドフォンで聞くと頭内定位が起こる(意図した音像にならない)
- バイノーラルミックスはヘッドフォン再生向け
- スピーカーで再生すると、前方向の定位が不明瞭になり、また高音が強調される
といったようにスピーカー向けとヘッドフォン向けのミックスはそれぞれ特性が異なる(ため、両方を満たすベストなミックスは難しい)、ということのようだ。